映画のレビューを書いて、収入を得られたらいいな。
映画の感想ブログで、月10万円ねらえるかな?
そんなことを考えている映画好きの人がいるかもしれません。
ただ、映画の感想のみをコンテンツとして、収益化を目指すことはお勧めしません。難易度が高すぎるからです。
- 映画の感想ブログの欠点! 収益化できる仕組みとかけ離れている?
- 映画の感想ブログが稼げない理由とは?【賞味期限が短すぎる】
- 月収1万円いけばいいほう【映画ブログは広告単価が低すぎる】
- 映画の感想ブログが稼げない理由とは?【企業サイトが強すぎる】
- 収益化は無理ゲー? 4つのジャンルでブログ運営してわかったこと
- まとめ
映画の感想ブログの欠点! 収益化できる仕組みとかけ離れている?
わたしは、
- 映画
- 生活情報
- コンプレックス系
- フリーター・副業
4つの異なるジャンルのブログを運営してきました。この中で、ダントツで収益性の低いジャンルがあります。それは、映画ブログです。
ここで、ブログの収益モデルを考えてみましょう。
ブログで収益を得るということは、簡単にいうと“広告収入を得る”ということです。大きくわけて、3つの方法があります。
種類 | 説明 | 映画ブログの場合 |
---|---|---|
アフィリエイト | 企業さんの商品やサービスを購入してもらい、紹介料を得る | 動画配信サービス |
Googleアドセンス | ページの広告をクリックしてもらい、1クリック20~30円の広告収入を得る | クリック単価が1ケタになることも珍しくない |
物販 | Amazonや楽天の商品を購入してもらい、紹介料を得る | DVDやブルーレイの販売 |
アフィリエイトにしろ、Googleアドセンスにしろ、物販にしろ、ブログで稼ぐにはアクセスを集めなくてはなりません。
そして、大事なのは、「読まれ続けて初めて収益化できる」ということです。
ところが、映画ブログはアクセスを集めることも、読まれ続けることも難しいのです。
映画の感想ブログが稼げない理由とは?【賞味期限が短すぎる】
2016年公開の映画『シン・ゴジラ』のレビューを、公開直後に書いたとします。
「映画『シン・ゴジラ』レビュー!あの倒し方に納得がいかなかった!」
というタイトルで、執筆したとしましょう。
記事を公開後、検索ページに上位表示させることができれば、たくさんアクセスを集められたことでしょう。
しかし、2021年のいま、『シン・ゴジラ』のレビューを読もうという人がどれだけいるでしょうか?
映画が話題となるのは、いっときだけ。1か月もすれば、みんなの興味は他の映画に移ってしまいます。
映画のレビューというのは、賞味期限がとてつもなく短いのです。ブログにアクセスを集めるためには、馬車馬のように、記事を書き続けなくてはなりません。
月収1万円いけばいいほう【映画ブログは広告単価が低すぎる】
読者さんが広告をクリックすることで収益を得られる、Googleアドセンス。その広告単価は、1クリックあたり20~30円です。これは、あくまで全ジャンルの平均値です。
映画、ゲーム、マンガといったエンタメ系は、このクリック単価が6円とか8円とか、1ケタになることも珍しくありません。
では、アフィリエイトはどうでしょうか?
映画ブログで紹介できるものとして、代表的なのが動画配信サービスです。ただ、仮に成約できたとして、その紹介料は500~1,000円ほどです。
しかも、アフィリエイト目的で、企業サイトがじゃんじゃん参入しています。いまや動画サービスアフィリエイトは、超絶・激戦区。個人ブログが成約まで持っていくのは難しくなっています。
映画ブログは5万pv集めたとして、1万円いけばいいほう。同じpvでも、稼げるジャンルだったら収益は余裕で2倍、3倍になります。
映画の感想ブログが稼げない理由とは?【企業サイトが強すぎる】
広告単価が低いのですから、収益を得ようと思ったらアクセスを集めなくてはなりません。ところが、いま、個人ブログが集客するのはかなり難しくなってます。
たとえば、「恋愛映画 おすすめ」という2語のキーワードを入れて検索してみましょう(2021年8月29日に調査)。
検索結果に上位表示されているのは企業サイトばかりです。
1位が婚活サイト、2位がgoo(ポータルサイト)、3位が芸能やスポーツを扱うエンタメサイト、4位と5位が映画専門サイトでした。
個人ブログが何位にランクインしているかというと・・・いちばん上位でも23位。
恋愛映画に詳しい個人ブログなんか、いくらでもあるはず。
それなのに、映画を専門に扱ってない企業サイトのほうが検索上位に表示されているのです。
2013年ごろまでは、「恋愛映画 おすすめ」みたいなキーワードで検索したら、個人ブログがすぐ検索に引っかかりました。しかし、現在は個人ブログを探すほうが大変です。
2018から2019年にかけて行われたGoogleのコア・アップデートにより、いっきに企業サイト有利になったからです。この現象自体はどのジャンルでも同じ。
ただ、企業サイトがひっきりなしに参入してくる「映画」の場合、個人ブログはあおりを食らっているのです。
収益化は無理ゲー? 4つのジャンルでブログ運営してわかったこと
わたしは映画以外にも、「生活情報」「コンプレックス系」「副業」のジャンルでブログを書いてきました。
他のジャンルに比べて、映画の感想ブログは、そもそも構造的に稼ぎにくいとわかってきました。
ブログで収益を上げるには、できるだけ「購買意欲の高い人」や「悩みの深い人」を集客する必要があります。言い換えるなら、買い物が好きな人、悩みを解消してくれる商品を求めている人たち。
クレジットカードや医療サプリ、恋愛といったジャンルの広告単価が高いのも、悩みの深いお客さんを集客しやすいからです。
これに対して、映画のレビューはどうか?
レビューを読みたい人は、あくまで「情報」を求めています。買い物をしたいわけでもないし、切実に悩みを解決したいわけでもありません。
アフィリエイト用語を使うなら、“成約までの距離が遠い人”なのです。
「収益を上げられるキーワード」が少なく、アフィリエイトできる商材も少ない。広告単価も低い。賞味期限は短く、企業サイトが上位を独占していてアクセスを集めるのも難しい。
映画の感想ブログは、“収益性”からもっとも遠いところにあるジャンルなのです。
まとめ
大好きな映画のレビューを書いて収入も得られたら、どんなに素敵だろう?
心からそう思います。でも、現実は厳しい。というか、無理ゲー。
映画の感想ブログは、“お金以外のこと”にやりがいを見出せる人が始めたほうがいいです。ページを埋めつくすほどアドセンス広告を貼っても、収益にはつながりませんよ。